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【清水満のSPORTSマインド】王監督、すっかり博多の人 (1/2ページ)
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もはや、そこに溶け込んでいる姿があった。福岡14年目を迎える。「これだけ長くいると、もう完全にオレの住みかって感じだよね」。ソフトバンク・王監督は笑った。時間があると、自宅付近を散策する。「閑静な街並みでね、由緒ある土地でもあり、江戸の下町的要素もあるんだ」
江戸時代の初代藩主、黒田長政が治めた地は、かつての平和台球場があった大濠公園…。そこから東の方へ進むと赤坂、警固(けご)、薬院と昔からの地名が並ぶ。埋め立て地であるヤフードームとは違い、“江戸風情”が漂う。東京・墨田区の下町に生まれ育った王監督にとって、体が自然に溶け込んだようだ。
付近には、昔ながらの商店街が、人を温かく包む。いまどきのこじゃれたレストランもあるが、玄界灘で獲れたうまい魚を食する店や中華、焼き肉におでん…。リーズナブルな店が並ぶ。「オレって普通に見知らぬ店に飛び込んじゃうし、買い物もね、スーパーがあるから何でもそろう。球場やもちろん博多駅や空港にも近いし、本当に便利なとこさ。それに何よりいいのは、人情だね。江戸気質っていうけど、博多の人のぬくもりってのも、すごいよ」
先日、その街の和食屋さんで食事をしていた。店に来ていた家族連れが「あっ、王監督…」。すると、にこやかに応対して「せっかくだから子供も抱っこしよう」。記念撮影もする。商店街をブラリ散歩していても気軽に握手、サイン…。「頑張れ!って声が本当に温かい」。こんな環境で王監督は飛躍的に健康を取り戻している。