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【主張】球春到来 今年こそ球界改革実現を
プロ野球のパ・リーグが20日に開幕し、3球場で10万4985人の観衆が詰めかけた。昨年より1万6860人多いファンが足を運び、3試合とも手に汗を握る展開で大いに盛り上がった。
セ・リーグは28日から熱戦の火ぶたを切り、その間に米大リーグの開幕戦、レッドソックス−アスレチックス戦(25、26日・東京ドーム)が行われる。
今季から日本プロ野球組織(NPB)は環境問題に取り組み、試合時間短縮に本腰を入れる。スコアボードに投手交代時などの経過時間が示され、攻守交代は2分15秒以内、投手交代は3分15秒以内という規定の徹底を図る。
試合時間の目標を3時間6分に定め、過去10年の平均3時間18分を12分間短縮することにより、二酸化炭素排出量を約6%減らせるという。
環境よりビジネス優先の米大リーグは「黄金時代」の活況にわき、大リーガーの平均年俸は、3年連続アップで史上最高の282万ドル(約2億8200万円)、コミッショナーのバド・セリグ氏の2006年の収入は1450万ドル(約14億5000万円)に達した。セリグ氏はドーピング問題の対応の遅れなどで批判を受けているものの、大きな富をもたらした経営手腕への評価は高い。
一方、日本のコミッショナーは日銀総裁より1年以上前の昨年2月から空席が続き、それまで任に就いていた根来泰周氏が引き続き代行を務めている。
根来代行は今年1月のオーナー会議に(1)プロ野球組織を一本化して、セ、パ両リーグ、審判団も傘下に入る(2)オーナー会議を最高議決機関とする−などを軸とする改革案を示し、了承された。
この改革は今秋にも実施されるが、コミッショナーの権限が絶大となる。新しく球界トップの座に就く人の責任は重大だ。決断力と実行力はもちろん、選手会とも直接交渉する機会を持つ可能性があるだけに現場の声にも耳を傾ける謙虚な姿勢が求められる。方向性が示された以上、球界が一丸となって改革を推進してほしい。
今季は激戦が予想され、特にパ・リーグは優勝の行方が混沌(こんとん)としている。グラウンド上はむろん、大変革を迎える日本球界のかじ取り役を務める新コミッショナーを選ぶ動きからも目が離せない。