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ハンデを克服 聖望のエース大塚
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最後まで笑顔を絶やさなかった。聖望学園のエース・大塚が初の大舞台で完封勝ち。「『表情が硬いぞ!』とバックが声を掛けてくれた。おかげでリラックスできた」と母校に選抜大会初の白星をもたらした。
大会屈指の右腕だが、高校入学時には足の裏に土踏まずがない“へん平足”だった。ランニングですぐ足の筋肉が張ってしまい、「ふつうの子が10キロ走れても2キロ程度でばてていた」と岡本監督。投手にとって走り込みができないことは大きなハンデ。専門医らと相談し、靴底に土踏まずを自然に形作る中敷きを敷いて治療を始めた。
土踏まずができた昨年夏から、ふつうにランニングができるようになった。その結果、下半身が強化され「ボールに伸びが出てきた」と大塚。昨秋の県大会では最高球速144キロを記録した。
それでも、この試合の序盤は直球が走らず、苦しんだ。「ひじが下がっているぞ」。小学校入学時からバッテリーを組む捕手・原茂の指摘に大塚も「分かっている」と修正。中盤から直球の威力を取り戻した。
「すぐ対応できるのは持って生まれた能力」と岡本監督も驚く。試合中は自分に野球を教え、小学5年で亡くなった父、明世さんの顔が頭に浮かんだ。「勝ててよかった。いい報告ができます」。試合後もマウンドと同じ笑顔を見せた。(三浦馨)