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【清水満のSPORTSマインド】動機があってこそ、若手は伸びる (1/2ページ)
オープン戦、巨人の先発オーダーを見ると、昨年までと随分、違う顔ぶれが並ぶ。脇谷亮太、亀井義行、矢野謙次そして坂本勇人…。まだ調整段階とはいえ、レギュラーを押しのけて“若い息吹”が名を連ねている。近年では珍しい。「今年、やっと若手が伸びてきたんですよ」。原監督は、これまで鍛えてきたことで、花が開いたと表現したが、違う。
もっと大きな要素があった。“伸びる理由・環境”である。「具体的なも目標を与えなければ、部下は動かない」楽天・野村監督がよく使う言葉だが、今年の巨人には“具体性”があった。レギュラーの二岡智宏が左ひざを手術して出遅れて開幕に間に合わない。さらに、左ひざ半月板にメスをいれた小笠原道大…。手術組は他にも李承●(=火へんに華)、谷佳知、投手では林昌範ら…。主力が以前のように万全でない。「出られるかも…」。ソコに選手の意欲が生まれる。
これまで巨人はFAや外国人補強で“穴”をすぐに埋める。若手が目指す具体的目標が消える。「やる気になっても、これじゃあモチベーションも持ちようがない…」。若手のグチが聞こえた。有望ドラフト選手からは「巨人には場所がない」と背を向けられる。首脳陣にとっての“穴”は選手にはチャンス。いま若手が証明している。
選手が伸びる…ってのは具体的目標を与えてやることが一番。その環境作りに外ならない。ちょっと話はそれるが、こんなことがあった。
遠征に行く。宿舎での食事に明らかに“差別”があった。メニューは一緒でも肉の質が明らかに違う。たとえば、しゃぶしゃぶ…。「主力の王さんや高田さん(繁、現ヤクルト監督)なんか、すごい霜降りの高級肉だったんだ。で、“ちょっとステーキにしようか…”と言うと、今度は分厚いのが出てくる。おれたちも決して悪い肉じゃあなかったけど、“いつかあんなのを食えるようになりてぇ”って思ったね」