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【清水満のSPORTSマインド】プロ魂に必要な“師弟関係” (1/2ページ)
このニュースのトピックス:パ・リーグ
球界を彩った翁が逝った。林義一さん、87歳。パ・リーグ第1号無安打無得点試合を演じる(1952年)など技巧派で通算98勝を挙げた。引退後、サンケイ新聞で記者を経験している。だからユニホームを着ても記者に分かりやすく技術解説をくれた。評判はよかった。もっとも“プロ魂”は永遠だった。
20年以上前…。メディア各社の対抗草野球大会でテレビ朝日と対戦したが、マウンドに上がったのは当時同局の解説者だった林さん。最初、素人にも打ちやすいように緩い球を投げていたが、走者を出すと現役時代さながらのスライダー、シュート攻め。完敗したが、「ちょっとムキになったかな…」と林さんが笑った。当時60歳は楽に超えていただろうが、そんな負けん気、妥協を許さない姿勢は監督、コーチ時代に魂となる。
阪神コーチ時代、真っすぐだけしか投げられなかった江夏豊投手にゴムまりを天井投げさせてカーブを習得させた。西武時代にはいま現役最古参の44歳、横浜・工藤公康投手の原点を作った。記者経験を生かし理詰めで解く。わがまま?で知られる2人の投手を御したのはすごい。「あのカーブのおかげでフォーム矯正ができたんや」と江夏氏は後年述懐している。そこに師弟関係を感じる。