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二股騒動「一番得したのはパウエル」
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プロ野球の根来泰周コミッショナー代行は、泥仕合となっていた問題を極めて単純に処理した。オリックス、ソフトバンクとも契約の正当性を譲らないのなら白紙に戻し、新たに出てくる契約を承認しようというものだ。当事者間で食い違っている言い分には、あえて判断を下さぬ選択をした。
関係者の話を総合すると、ソフトバンクの契約は出来高払いなど細部まで決まっていたが、オリックスは不完全だったという。根来代行は小池会長や両球団、関係者への事情聴取でこうした心証を得たようだが、裁判所のように厳密に事実認定するのは困難だった。各方面へ配慮もあり、あえて手続き論で解決策を示したとみられる。
同代行に“救済”を求めたオリックスにとっては、やぶ蛇になった。小池会長の勧告は、6月23日以降までソフトバンクによる支配下選手登録申請を認めなかったが、開幕前から登録可能の見込みになったからだ。一連の騒動で一番得をするのは、オリックスより条件のいいソフトバンクと契約できそうなパウエルと代理人だろう。
昨季0勝で巨人を解雇された投手をめぐる争いは、あまりに見苦しかった。根来代行は12球団に、再発防止策を設けるよう提案する意向を持つ。ただ、この問題に限らず、他球団で活躍した選手を高額年俸で引き抜くなど、外国人天国をつくり出してきたのは、他ならぬ日本球界。何らかの対策をとるのは当然としても、問われているのは各球団の姿勢である。 (佐藤正弘)
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