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【スポーツコラム】工藤、小宮山…不惑越え現役貫く“プロの流儀”
NHKの「プロフェッショナル〜仕事の流儀」を見た。いろいろな世界の一流仕事人、プロの生きざまを誘う。先日は、レストラン「カンテサンス」のオーナーシェフ、岸田周三氏の特集をしていた。弱冠33歳でミシュランの☆☆☆を獲得した男のプロフェッショナルとは? 「高いモチベーションを持つこと、それを維持すること、そしてそれを持続する情熱です…」と答えていた。ジャンルこそ違え、その道の最高峰に位置する人の思考は“追求する心”に外ならない。
以前、小欄にも横浜・工藤公康を取りあげた。今年45歳になる。日本プロ史上最長記録である27年目のシーズンを迎える。彼のモットーは「一日でも長く現役でいられるための体作りと技術追求…」。誰よりも体をいじめていると書いたが、今季、シーズン中に40歳以上を迎える選手は工藤を含め11選手もいる。43歳になるのは中日・山本昌、ロッテ・小宮山悟、41歳にはオリックス・清原和博。40歳は阪神・金本知典、下柳剛、矢野輝弘、ロッテ・高木晃次、ヤクルト・木田優夫、楽天・山崎武司、広島・緒方孝市…。その中で小宮山のモチベーションの持続方法が面白い。発想の転換である。
「たとえば50球いい球が投げられるとき、“しか”と思うか、逆に50球“も”投げられると思うか。で、生かすためにどう工夫したらいいか。球種なのか、組み立てなのか…。若い頃とは違ったピッチングが出来る…」。これもプロ流儀であろう。
工藤流もそうだが、小宮山の思考も岸田シェフのプロの流儀にも通じるところがある気がする。山本昌、金本知典が、ベテラン面せずに、チームの先頭にたち練習する厳しい姿はご存じの通りであろう。それぞれ厳しいサバイバルをくぐってきた“何か”を持っていたからこそ、いま存在している。
今年、日本ハム・中田翔=大阪桐蔭=やヤクルト・佐藤由規=仙台育英らの超新人の評判がいい。いまはガムシャラでもいい。いつの日か、高いモチベーションと創造力・持続力で本物の“プロの流儀”を身につけてほしい。(編集委員・清水満)