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ロッテ・黒木、涙の引退 現役続行希望も他球団オファーなし (1/3ページ)

2007.12.13 11:01
このニュースのトピックス星野ジャパン
33歳最後の日に引退を表明した黒木。ファンに愛されたジョニーは目に涙を浮かべた(撮影・千村安雄)33歳最後の日に引退を表明した黒木。ファンに愛されたジョニーは目に涙を浮かべた(撮影・千村安雄)

 さらば、ジョニー!! ロッテを戦力外となった黒木知宏投手(34)が33歳最後の日となった12日、都内で会見し、現役引退を表明した。来季も現役続行を希望していたが、他球団からのオファーがなく、引退を決意した。今後は野球解説者などで第2の人生を歩む予定。「選手でのすばらしい経験を違った形で伝えたい」。熱い男が13年間の選手生活に別れを告げた。

 大きな瞳に、うっすらと涙が浮かんだ。時折、声が震える。黒木が静かに右腕を下ろした。

 「戦力外となった後、(他球団からの)オファーを2カ月間待ったが、現実は厳しかった…。引退を決意しました」

 10月2日にロッテから戦力外通告を受けた後、現役続行への強い意欲を示していた黒木。待つだけ待った。しかし、声がかからない。「残った(選択肢の)中でベストな形が引退だった」。最後は消去法。無念の思いを口にした。

 それでも、黒木は必死に顔をあげる。自らに言い聞かせるように、今後の去就について切り出した。

 「自分は(千葉)マリンスタジアムでファンの後押しで育ててもらった。今後は野球をいろんな方に伝えられればいい」。プロ野球解説者などで第2の人生をスタートさせる。

 栄光と挫折の野球人生だった。1995年に当時の新王子製紙春日井からドラフト2位で入団し、98年には最多勝利と最高勝率のタイトルを獲得した。

 一方、その年の7月7日、当時のプロ野球連敗記録の「16」に並んでいた瀕死(ひんし)のチームを救うべくオリックス戦(神戸)のマウンドにあがったが、九回二死からまさかの同点2ラン。マウンドでガックリとひざをつき、号泣した。そんな熱い男だからこそ、ファンに愛されてきた。

 01年途中に右肩を痛めてからは、全盛期のようなキレのある直球は戻らなかった。ここ数年は不振が続き、ついにそのときが…。13日の34歳の誕生日を前に、けじめをつけた。

 「この引退会見で、現役としてやり残したことはなくなった。きょうが区切り。あす(13日)からは野球振興のため、がんばりたい」

 記録より記憶に残る男。ステージが変わってもジョニーの熱い心は変わらない。

(伊吹政高)

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33歳最後の日に引退を表明した黒木。ファンに愛されたジョニーは目に涙を浮かべた(撮影・千村安雄)

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