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【秋山仁のこんなところにも数学が】(73)「剣岳」明治の男たちが命を懸けたた三角測量 (1/4ページ)
1906年の時点で、日本地図は富山県・立山連峰の一地帯が空白のまま残り、未完成でした。その元凶となった難所は、日本の登山の歴史を作ってきた陸軍陸地測量部の先鋭たちの幾度かの挑戦をも拒み続けていた劔岳でした。
一方、当時の最先端をゆく欧州の登山技術を使って山々を征服しようという日本山岳会が1905年に設立され、未踏峰剣岳の制覇を狙っていました。「陸軍の威信をかけて剣岳の初登頂と(三角)測量を果たし、日本地図を完成せよ」。この命を受けた測量手、柴崎芳太郎と仲間たちの死闘が始まるのです。
新田次郎原作のこの実話を、コンピューターグラフィックス(CG)なしの壮大な実録ロケで完成した映画「劔岳 点の記」が公開されています。山々の壮大さに圧倒されるとともに、今の時代とは比べものにならないお粗末な装備で、自らの人生の意義を問い続けながら命がけで果敢に取り組んだ明治の人々の姿は感動ものでした。また、過酷だったロケ撮影を作品に仕上げたスタッフに感服しました。
さて、今回はこの作品の陰の主役“三角測量”についてお話しましょう。
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