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サル遺伝子組み換え 慶応大など成功 難病解明に光 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:科学
ヒトと同じ霊長類のサルに、人為的に遺伝子を組み込み、次の世代までこの遺伝子を受け継がせることに慶応大や実験動物中央研究所などのグループが成功した。霊長類で遺伝子組み換え技術を確立したのは初めて。すでに技術が確立しているマウスなどに比べてヒトに近いことから、モデル動物としてパーキンソン病などの神経性難病の治療研究、脳機能の解明に役立てることができる。28日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。
遺伝子を組み換えたのはブラジル原産の小型のサル「コモンマーモセット」。慶応大の岡野栄之教授らは、ウイルスを使って効率よく受精卵に遺伝子を組み込む技術を開発。昨年ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士が発見した緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子を、特殊な培養液に浸した受精卵に注入した。
GFP遺伝子が組み込まれた受精卵を4匹の母ザルの子宮に移した結果、5匹の子ザルが誕生。すべての体内でGFPの発光が確認された。このうちの1匹のオスの精子と普通のメスの卵子を体外受精させ、誕生した第2世代でもGFPの発光が確認された。
マウスなどの遺伝子組み換え技術は医学、生命科学研究に広く使われているが、脳の発達などはヒトとの違いが大きく、モデル動物としては限界もあった。慶応大と実験動物中央研は、解剖学的にヒトに近く、短期間で成熟するマーモセットに着目し、ヒト疾患モデルとしての利用を研究してきた。マーモセットは脳の中枢神経系の発達がヒトに近く、パーキンソン病などの治療法研究の進展が期待できる。
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