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【科学】哺乳類の進化 大陸分裂→3系統に分岐 (1/3ページ)

2009.5.18 08:35
このニュースのトピックス生物

 1億年以上前の初期の哺乳(ほにゅう)類の進化は、大陸移動と密接に関係していることが東京工業大の研究で明らかになった。当時の地球を覆っていた超大陸が3つに分裂したことで、人類の遠い祖先でもある高等哺乳類は3グループに分かれたとする新説だ。ゲノム(全遺伝情報)分析と地質学の融合で、従来の常識を覆すダイナミックなシナリオが描かれた。(長内洋介)

 ≪ゲノムを分析≫

 哺乳類は恐竜時代の約2億年前、爬虫(はちゅう)類の一部が進化して誕生した。卵を産むカモノハシなどの「単孔目」が最も原始的なタイプで、次いで母親が腹の袋で子を育てるカンガルーなどの「有袋目」が出現。約1億4000万年前には、胎盤を持つ高等な「有胎盤類」が生まれた。

 現在の哺乳類の大半を占める有胎盤類は3系統に大別される。(1)北米・ユーラシア(旧ローラシア)大陸が起源で、ヒトやネズミなどが属する「北方獣類」(2)南米大陸が起源で、アリクイやアルマジロなどが属する「貧歯類」(3)アフリカ大陸が起源で、ゾウやジュゴンなどが属する「アフリカ獣類」−である。

 この3系統は大陸移動で陸地が切り離されて分岐、多様化したと考えられているが、分かれた順番や時期は複数の説があり、はっきりしていなかった。

 東工大大学院の岡田典弘教授と西原秀典助教は、進化の過程でゲノムの中で増えていく「レトロポゾン」という塩基配列に着目。ヒト、アルマジロ、アフリカゾウの塩基配列を調べ、3系統がほぼ同時に枝分かれしたことを突き止めた。

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