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スプリング8で巨大タンパク質の構造解析 兵庫県立大など
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免疫機能にかかわりがある巨大タンパク質「ボルト」の詳しい構造解析に、兵庫県立大と大阪大の共同研究グループが世界で初めて成功し、米科学誌「サイエンス」に発表した。抗がん剤などの薬物の治療効果を高めるような新薬の開発に役立つと期待される。
ボルトは生体内で最も大きなタンパク質で長さ67ナノメートル(ナノは10億分の1)。免疫機能にかかわりがあり、細菌を殺すのを助ける一方、抗がん剤を自身の中に取り込んでしまい効きにくくする働きがある。効果的な抗がん剤の開発のためにも構造の解析が急がれていたが、その巨大さから電子顕微鏡などでは原子の像がぼやけてしまい見ることができなかった。
研究グループは大型放射光施設「スプリング8」を利用して強力なX線を放射。鮮明な原子の像を撮影し、構造の特定に成功した。
ボルトはラグビーボールのような形で、中は空洞。78個のひも状の分子が集合して殻を形成していることなどが分かった。
研究を担当した兵庫県立大ピコバイオロジー研究所の月原冨武特任教授(64)は「構造がわかると働きを邪魔する手がかりになる。貴重な最初のステップ」と話した。
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