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【科学】「T2K」実験、4月からスタート 日本の研究リードでさらに前進 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:ノーベル賞
J−PARCから発射、神岡で観測
茨城県東海村と岐阜県飛騨市を結ぶ大規模なニュートリノ実験が、4月から始まる。東海村の新たな「大強度陽子加速器施設(J−PARC)」から発射したニュートリノを、約300キロ離れた飛騨市・旧神岡鉱山地下の「スーパーカミオカンデ」で観測する「T2K」実験だ。世界をリードする日本のニュートリノ研究はこの実験でさらに前進し、物質や宇宙の成り立ちに迫る。(小野晋史)
≪振動≫
ニュートリノは物質の最小単位である素粒子の1つで、「中性の小さな粒子」を意味する。人体を毎秒数百兆個が通り抜けているが、私たちはその存在に気づかない。他の物質とはほとんど反応しないためで、地球を通り抜けたとしても反応が起こる確率は1万個に1個以下。観測は極めて難しい。
ニュートリノには、電子型、ミュー型、タウ型の3種類がある。3種類はそれぞれ別の種類に変わる性質があり、この変身現象は「ニュートリノ振動」と呼ばれる。T2K実験では、未確認のミュー型と電子型の間の振動を観測する。
「振動」は謎の多いニュートリノの性質に迫る手掛かりになる。たとえば、ニュートリノは「質量ゼロ」の素粒子とされていたが、ニュートリノ振動の発見によって、質量の存在が示された。
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