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【異郷に暮らす生き物たち】アライグマ 強い繁殖力…環境被害が急増 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:科学
季節も冬めく感じである。隣家の柿がたわわに実っている。ヘタ虫の被害にあった柿が落ちるたびに、ごちそうにあずかるキタテハが地面から舞い上がっていた。
真っ赤な柿を眺めると、ある動物との出合いの予感を抱く。外に出れば、幹についたつめ跡、折れた枝などの生活痕跡をつぶさに探っている。
E・T・シートンは「動物は生まれたときから足跡を残す…」と書きとめている。多くの動物が夜行性なので、なかなか目に触れることがない。私も庭の隅に小さな池を設け、周りには泥と砂を混ぜて敷いておく。その足跡トラップもどきに、つめからかかとまでの足の裏と、子供の手に似たか細い5本指の跡が残された。紛れもないアライグマだ。
望まれてやってきたかわいいアライグマが、逃亡や、飼い主の放逐によって野生化し、日本各地で生息数を増やして威勢を振るっている。私の住む埼玉でも、平成2年の夏に秩父の民宿で餌を手渡しで受けるほどなついたアライグマが話題になった。多分、県内からの初確認だろう。続いて、日高・鶴ケ島方面でも確認され始めた。隣の東京・西多摩では8年から12年の間に繁殖が確実になった。埼玉でもこの時期から瞬く間に急増し、聞き取り調査でも現在はほぼ全県に分布が拡大した。
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