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【奇跡の命】(2)「北の大地に吠えろ」原因不明の難病と診断 手探り飼育で症状改善 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:科学
釧路市動物園の飼育員、大場秀幸さん(44)と園長補佐の獣医師、志村良治さん(57)は、8月4日、アムールトラのオス「タイガ」とメス「ココア」を乗せ、酪農学園大学獣医学部(北海道江別市)に車を走らせた。
エックス線撮影、コンピューター断層撮影の結果、2頭は左大腿骨が変形、前脚、後脚の軟骨の異常が確認され、タイガには腰の骨の変形も見つかった。
診断は「軟骨形成不全症」。原因不明で、効果的な外科治療法はない。2頭とも脚をひきずって小走りするようになったが、成長して体重が増加すれば、四肢への負担が強まるのは避けられない。
「正常な起立歩行は将来も困難だろう。感染症予防に注意しながら、経過を見守るしかない」。2人は覚悟を決めた。
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2頭の父母は、ともに野生で捕獲された「ファウンダー」に近い個体だ。
絶滅危惧(きぐ)種に指定されているアムールトラは、世界の動物園を網羅して国際血統登録が行われている。世界中で約450頭が飼育されているが、日本で登録管理を担当する神戸市立王子動物園(神戸市灘区)の嶋谷吉彦さん(55)は「国内の血統はかなり近くなってきている」といい、よりファウンダーに近い個体に、繁殖の期待や優先順位が高くなる。
捕獲場所が異なるとは限らないため、ファウンダー同士でも、近親交配の可能性は残る。日本でアムールトラ繁殖の調整役を務める多摩動物公園(東京都日野市)の熊谷岳さん(31)は「タイガとココアの両親は国内ナンバーワンのペアとみられていたのだが…」と戸惑いを隠さない。
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