MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

ニュース: 科学 RSS feed

【奇跡の命】(2)「北の大地に吠えろ」原因不明の難病と診断 手探り飼育で症状改善 (1/2ページ)

2008.11.16 19:45
このニュースのトピックス科学
 障害を持って生まれてきたタイガとココアについて話す獣医の志村良治さん=4日午後、北海道釧路市の釧路市動物園(頼光和弘撮影)  障害を持って生まれてきたタイガとココアについて話す獣医の志村良治さん=4日午後、北海道釧路市の釧路市動物園(頼光和弘撮影) 

 釧路市動物園の飼育員、大場秀幸さん(44)と園長補佐の獣医師、志村良治さん(57)は、8月4日、アムールトラのオス「タイガ」とメス「ココア」を乗せ、酪農学園大学獣医学部(北海道江別市)に車を走らせた。

 エックス線撮影、コンピューター断層撮影の結果、2頭は左大腿骨が変形、前脚、後脚の軟骨の異常が確認され、タイガには腰の骨の変形も見つかった。

 診断は「軟骨形成不全症」。原因不明で、効果的な外科治療法はない。2頭とも脚をひきずって小走りするようになったが、成長して体重が増加すれば、四肢への負担が強まるのは避けられない。

 「正常な起立歩行は将来も困難だろう。感染症予防に注意しながら、経過を見守るしかない」。2人は覚悟を決めた。

   ●   ●

 2頭の父母は、ともに野生で捕獲された「ファウンダー」に近い個体だ。

 絶滅危惧(きぐ)種に指定されているアムールトラは、世界の動物園を網羅して国際血統登録が行われている。世界中で約450頭が飼育されているが、日本で登録管理を担当する神戸市立王子動物園(神戸市灘区)の嶋谷吉彦さん(55)は「国内の血統はかなり近くなってきている」といい、よりファウンダーに近い個体に、繁殖の期待や優先順位が高くなる。

 捕獲場所が異なるとは限らないため、ファウンダー同士でも、近親交配の可能性は残る。日本でアムールトラ繁殖の調整役を務める多摩動物公園(東京都日野市)の熊谷岳さん(31)は「タイガとココアの両親は国内ナンバーワンのペアとみられていたのだが…」と戸惑いを隠さない。

このニュースの写真

 障害を持って生まれてきたタイガとココアについて話す獣医の志村良治さん=4日午後、北海道釧路市の釧路市動物園(頼光和弘撮影) 
 互いに足の関節などに障害を持って生まれた双子のアムールトラ。タイガ(手前)とココア=5日午前、北海道釧路市の釧路市動物園(頼光和弘撮影) 
[PR]
[PR]
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。