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【奇跡の命】(1)“一人だち”するアムールトラ (1/3ページ)

2008.11.15 21:08
このニュースのトピックス科学
互いに足の関節などに障害を持って生まれた双子のアムールトラ。タイガ(奥)とココア=5日午後、北海道釧路市の釧路市動物園(頼光和弘撮影)互いに足の関節などに障害を持って生まれた双子のアムールトラ。タイガ(奥)とココア=5日午後、北海道釧路市の釧路市動物園(頼光和弘撮影)

 北海道の釧路市動物園で四肢に障害をもったアムールトラが2頭誕生、スタッフが介助した半年を経て、16日“一人だち”をする。障害トラの人工保育は日本では初めて。来年3月には、介助設備を備えた飼育舎で一般公開される。ハンディを跳ね返し、元気に生きる姿を見せてくれそうだ。

【動画】Internet Explorer用

 2頭は、オスの「タイガ」(写真奥)とメスの「ココア」(手前)。ことし5月、仮死状態で生まれた。応急措置で蘇生(そせい)したが、前脚や後脚がわん曲。酪農学園大学(北海道江別市)の検査で、軟骨の発育に異状がある「軟骨形成不全症」と判明した。母親が子育てを放棄したため、園では免疫ワクチンを投与しながら、前代未聞の障害トラ人工保育に取り組んできた。

 今後も正常な起立歩行は困難とみられるが、2頭とも脚をひきずって小走りに動くようになり、体重もタイガ約20キロ、ココア約19キロに成長。飼育員が直接手を触れるには危険になり、仮設舎で親離れさせることになった。

 抱っこして甘える2頭の世話をしてきた飼育員の大場秀幸さん(44)は「寂しいけれど、人間が手を触れる機会を極力減らす間接飼育に切り替えなければいけない時期」と話す。

 「生まれてるみたいなんだけど…」

 5月24日午前8時。北海道・釧路市動物園でアムールトラのチョコ(推定4歳)が産み落とした3頭の子供は血まみれのまま、コンクリートの床に転がっていた。チョコは3頭に全く関心を示さない。死産と判断した飼育員が取り上げると、冷たくなり始めていたが、かすかに息をしていた。

このニュースの写真

互いに足の関節などに障害を持って生まれた双子のアムールトラ。タイガ(奥)とココア=5日午後、北海道釧路市の釧路市動物園(頼光和弘撮影)
北海道釧路市動物園で順調に育っているアムールトラの「タイガ」(左)と「ココア」=23日(同動物園提供)
北海道釧路市動物園でじゃれ合うアムールトラの「タイガ」(手前)と「ココア」=23日(同動物園提供)
北海道の釧路市動物園で生まれた、後ろ脚が湾曲したアムールトラの赤ちゃん=5月25日(同動物園提供)
北海道の釧路市動物園で、ミルクを飲む、前脚や後ろ脚に障害のあるアムールトラの赤ちゃん=5月25日(同動物園提供)
北海道の釧路市動物園で生まれた、障害のある2頭のアムールトラの赤ちゃん(同動物園提供)
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