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【奇跡の命】(1)“一人だち”するアムールトラ (1/3ページ)
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北海道の釧路市動物園で四肢に障害をもったアムールトラが2頭誕生、スタッフが介助した半年を経て、16日“一人だち”をする。障害トラの人工保育は日本では初めて。来年3月には、介助設備を備えた飼育舎で一般公開される。ハンディを跳ね返し、元気に生きる姿を見せてくれそうだ。
2頭は、オスの「タイガ」(写真奥)とメスの「ココア」(手前)。ことし5月、仮死状態で生まれた。応急措置で蘇生(そせい)したが、前脚や後脚がわん曲。酪農学園大学(北海道江別市)の検査で、軟骨の発育に異状がある「軟骨形成不全症」と判明した。母親が子育てを放棄したため、園では免疫ワクチンを投与しながら、前代未聞の障害トラ人工保育に取り組んできた。
今後も正常な起立歩行は困難とみられるが、2頭とも脚をひきずって小走りに動くようになり、体重もタイガ約20キロ、ココア約19キロに成長。飼育員が直接手を触れるには危険になり、仮設舎で親離れさせることになった。
抱っこして甘える2頭の世話をしてきた飼育員の大場秀幸さん(44)は「寂しいけれど、人間が手を触れる機会を極力減らす間接飼育に切り替えなければいけない時期」と話す。
「生まれてるみたいなんだけど…」
5月24日午前8時。北海道・釧路市動物園でアムールトラのチョコ(推定4歳)が産み落とした3頭の子供は血まみれのまま、コンクリートの床に転がっていた。チョコは3頭に全く関心を示さない。死産と判断した飼育員が取り上げると、冷たくなり始めていたが、かすかに息をしていた。
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