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【クルマの達人】「BMW 135iクーペ」 伝統と革新 独職人のワザが光る (3/5ページ)
オスカー・バルナックという人がいた。ドイツの光学機器メーカー、エルンスト・ライツ社の技術者だ。1913年、彼は35ミリの映画用フィルムを使用する小型カメラ「ウル・ライカ」を試作、これが現在のフィルムカメラの基本となった。大げさに言えば、彼なしに、いまのカメラはなかったかもしれない。そんな思いが投影された型式のカメラは1960年ごろまで生産され、それ以外のモデルと区別し、敬意を込めてバルナックライカと呼ばれる。
手のなかに収まる小柄なボディー、なじむ張り革、カチッと決まるシャッター速度ダイヤル、クリアなファインダー、コトリと静かなシャッター音…。公園近くにクーペを止め、散りぎわの桜をバルナックライカで撮っていて、思った。1952年製のカメラと現代のクルマをつなぐ共通項、それは妥協のない精緻(せいち)なモノ作り、モノに漂う気品と節度。やっぱり、ドイツ製が好きなのだ。(酒井潤/SANKEI EXPRESS)
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