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【特報 追う】GPSで「津波」キャッチ 最新鋭システム…住民避難に威力 (1/3ページ)

2008.4.17 02:15

 人工衛星を使って地球上での現在位置を特定するGPS(全地球測位システム)を活用した津波対策が東北で進んでいる。GPSを取り付けたブイ(波浪計)を沖合に設置し、地震による津波を早期に観測して住民避難に役立てるのがねらい。昨年度までに太平洋側に5基配置され、うち2基は今年度中に本格運用される見通し。大規模な宮城県沖地震が「今後30年以内に99%の確率で発生する」と予測される中、最新鋭システムに大きな期待が寄せられている。(石崎慶一)

 GPS波浪計は国土交通省東北地方整備局が平成18年度、宮城県中部沖(金華山沖)と岩手県南部沖(釜石沖)の2カ所に全国に先駆けて設置。19年度は青森県東岸南部沖(八戸沖)、岩手県中部沖(宮古沖)、宮城県北部沖(広田湾沖)の3カ所に配置した。今年度中に太平洋側にさらに2基、22年度までには日本海側に3基を設置。合計10基を東北6県の沖合に浮かべ、「どこで津波が発生しても感知する」(同整備局)観測網を構築する予定。

 GPS波浪計は国土交通省が全国30数カ所に配置する計画だが、東北には約3分の1が集中することになる。東北の太平洋沿岸には日本海溝が平行して走るため海溝型地震が発生しやすく、入り組んだリアス式海岸で波高が高くなりやすい。このため過去に明治三陸地震津波、昭和三陸地震津波、チリ地震津波に被災し、日本海側も日本海中部地震津波などに襲われ、多数の犠牲者を出した歴史がある。また近い将来に宮城県沖地震が高い確率で予想され、東北に手厚く、早急に配置されることになったという。

 GPS波浪計は高さが18メートル、重さが約50トン。沖合約20キロに設置され、波浪などの海面変動を数センチ単位で計測し、データを陸上に送る。津波は水深などで速度が違うが、陸地に到達する十数分前に沖合で観測できる。

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