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【夏の甲子園】聖光学院 鮮やか先制劇 4季連続出場の強さ見せる
聖光学院の一回のスコアボードは、瞬く間に4点になった。4季連続出場の聖光学院の相手は初出場の加古川北。2万6000人の観客の大半が地元兵庫県の加古川北の応援に回り、甲子園はさながら加古川北のホーム球場。ストライクのたびに拍手がわく中でも、聖光学院は常連校の強さを見せつけた。
「1打1点で積み上げていくのが聖光の野球」。6打数4安打で本塁を3度踏む活躍をみせた聖光学院の2番佐藤拓也は自信を持ってそう言い切った。堅実であると同時に多彩な攻撃で、加古川北に最後まで自分の野球をさせなかった。
「甲子園に何度も立たせてもらい、落ち着きが出ていた」と斎藤智也監督。6番菅野修平も「4回目。甲子園を特に意識することはなくなった」という。
1番打者として活躍してきた菅野は夏の地方大会で打率1割台の不振にあえぎ、この日は6番での出場。相手投手は予想と違う三木健輔投手で予備知識はなかったが、一回二死二、三塁の打席で6球目、直球を右前に運び三塁打にした。「試合前は少し緊張したが、打席に入ったら不思議と落ち着いた」
同じく不振にあえいだ黒羽剛広は3打数2安打、本塁打を含む2打点の活躍。「おとといまで体重が後ろに乗ってフォームが崩れていた黒羽も、今日はリラックスして打てていた。本番になったらこいつらはやってくれる奴だと思っていた」と横山博英部長は語った。
一方の加古川北。「今まで感じたことのない雰囲気。浮足立ってしまい、さらに相手に打たれたこと弱気になってしまった」。捕手久保佑介は甲子園の怖さを口にした。
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強豪ぞろいの今夏の甲子園出場校のなかでも、4季連続出場は数えるほどしかない。「春に来たといっても夏に来られるわけじゃない」。斎藤監督は何度も選手にくぎを刺したが、春の甲子園後に出場した春季地区大会は初戦敗退。「それでかえってまとまったのかもしれない」。奮起して夏の甲子園出場を勝ち取った。
「甲子園に行くのと甲子園で勝つのは違う」
横山部長はいまも、初出場の平成13年の夏の甲子園で、20−0で負けたときの記事を財布に入れて持ち歩いている。
今春は優勝した沖縄尚学に敗れ、昨夏は準優勝の広陵に敗れて甲子園をあとにした。「強豪と当たったのは天命と思っている。天命と思えば結果は気にせず無我夢中でやれる。それが甲子園を経験して学んできたこと」。聖光学院は、もう初戦突破では満足できないはずだ。(荒船清太)