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“サケ” 日本沿岸から消える? 温暖化で漁場北上
サケの遡上(そじょう)シーズンを迎えた北の海で異変が起きている。サケ漁全盛期に入ったにもかかわらず、青森、岩手両県の漁獲量が伸びないのだ。約20年前と比べると漁獲量は約半分。地球温暖化の影響とみられ、北海道北部では好調だが、今後さらに漁場が北上し、日本沿岸から遠ざかる恐れが指摘されている。
青森県によると、同県内のサケの漁獲量は昨年の7割以下(11月10日現在)。特に県北部の津軽海峡周辺では昨年比65%、陸奥湾では昨年比40%にとどまっている。岩手県でも不漁が続き、漁獲量は昨年の8割程度しかない。
両県のサケの水揚げ量はここ20年で半減。青森の漁獲量はピークだった平成2年に比べて半分以下、岩手の漁獲量も6割弱にまで落ち込んだ。
これについて、サケの生態に詳しい北海道大水産科学研究院の帰山(かえりやま)雅秀教授は、青森、岩手沖の水温上昇と海流の変化を指摘する。「温暖化による水温上昇に加え、日本海を流れる対馬暖流が太平洋の岩手沿岸まで回り込んで水温を上げている。魚は水温に敏感だ」という。
北海道では全体的には漁獲量が減少しているものの、オホーツク南部海域ではここ数年、漁獲量が向上。同海域の昨年の漁獲量は2000万匹を超え、20年間で3倍以上となった。
帰山教授は「水温が上昇し、サケにとってオホーツク海の水温が適温になりつつあるのではないか。50年後には漁場がオホーツク北部に移り、日本沿岸でサケが取れなくなるかもしれない」と話している。
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