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【夏の高校野球地方大会】秋田大会 奮投148球 本荘、頂点つかむ

2008.7.22 02:35

 2年ぶり4度目の優勝を目指す本荘とノーシードから勝ち上がった台風の目、大館鳳鳴の一戦はともにエースを先発に起用。ところが両チーム合わせ20安打、19四死球、6失策という大荒れの展開となった。

 初回を三者凡退に切って取り、好調な立ち上がりを見せた大館鳳鳴エース山本隆介。その右腕に不運が訪れたのは続く二回。これまでの激戦でできた右手人さし指と中指のマメがつぶれ出血。激痛から二者連続で四球を与え、降板を余儀なくされてしまう。

 「予想はしていたが序盤での山本の降板が敗因のすべて。朝の時点で『無理して投げる』という山本に決勝を託したが…」と大館鳳鳴の斉藤広樹監督。継投した金田光司が打たれ、この回2点を失う。

 一方、土田泰斗の3点本塁打など加点し波に乗る本荘。8−2と大差をつけ、このままいくかと思われた五回裏、エース池田恭介に突如乱れが出る。制球が定まらず、4四球を含む打者一巡の猛攻を受け3失点。

 「正直『もう降りたい』と思った」という池田に、尾留川徹監督は「お前しかいない」とベンチで声をかけたという。「降板も考えた。だが池田はずっと一人で投げ続けてきた。負けるまで投げさせたかった」(尾留川監督)。この思いに池田が応える。「降りたら勝っても悔いが残る。『打たれてもいい』と開き直り思い切って投げた」と池田。七回には、2者連続三振を奪い、大館鳳鳴に傾きかけた流れを断ち切ってみせた。

 打者44人に148球を投げきった池田は「最後の打者を打ち取った瞬間、体中の力が抜けた。本当に最高の気分」と喜びを爆発。

 一方、悲願の初優勝に王手をかけながら、後一歩で悲運の降板となった山本。「最後まで自分がマウンドに立ちたかったが、決勝まで進め、長く楽しい夏になった」と振り返った。(宮原啓彰)

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