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明桜の継投策裏目「これが夏の難しさ」 高校野球秋田大会

2008.7.21 02:26

 〈秋田〉優勝候補筆頭の明桜を、2年ぶりの甲子園を目指す本荘が逆転で下した。

 先手を取ったのは、大会屈指の長打力を誇る明桜。一回裏、先頭打者の夏井健吉が三塁打を打つと、一死一、三塁の場面で主砲、鈴木雄大が左中間スタンドへ大会第9号の3点本塁打を放つ。

 しかし、明桜らしさが出たのはこの回のみ。立ち直った本荘のエース、池田恭介と明桜の左腕、和田幸毅両投手の投げ合いの展開となった。

 試合が動いたのは中盤の六回。明桜、田中亮監督は投球数が90球に達した和田に変え、2年生左腕の二木健をマウンドへ。だが本荘、尾留川徹監督が「(和田の)直球にはキレがあった。助かった」と振り返る明桜の必勝継投策が裏目に出る。

 制球の定まらない二木に対し、まずは主将、吉尾渉の適時打で1点返すと、安定した明桜の守備陣にまさかの乱れ。ダブルプレー崩れの間に2人が生還、試合が振り出しに戻る。

 そして、本荘の流れのまま迎えた八回表。「泰斗なら絶対打つ」と二塁上で本塁へ走る体勢を作る走者、吉尾の期待通り、打者土田泰斗は二木の甘く入った高めの直球を中前へはじき返した。「先輩たちが自分につないでくれた結果。今大会では気持ちばかり空回りして結果を残せなかったのでうれしい」(土田)と涙した。

 「長打力はないが、持ち味のつなぐ野球ができたことが勝因。決勝戦は独特の雰囲気。本荘らしい野球をしたい」と尾留川監督。一方、本命と目されながら準決勝で散った明桜の田中監督は「甲子園でも勝ち上がれる実力を持ったチームだが、これが夏の大会の難しさだ」と“想定外”の展開に悔しさにじませた。(宮原啓彰)

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