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保険付きの自転車点検整備済マーク 登録者増加 和歌山
日本交通管理技術協会(東京)が推進する傷害・賠償責任保険付きの自転車点検整備済証「TSマーク」の登録件数が県内で年々増加し、平成20年度は4〜9月の半年間で3795件と前年同期を大幅に上回る勢いとなっている。自動車の車検証に似たもので登録は任意だが、整備不良による事故を防ぐとともに、保険加入によって“万が一”に備えたいという県民意識が背景にあるとみられ、県交通安全協会でも普及に力を入れている。
「交通安全」の英訳の頭文字を取ったTSマークは、交通管理システムの研究開発を推進する日本交通管理技術協会が昭和54年に導入。57年から保険が付帯された。指定された「自転車安全整備店」で登録を申し込むと、点検整備を受けた証しとして保険付きのマークが張り付けられる。
保険の内容は運転者自身の傷害補償(最高100万円)と、相手方にケガをさせたときなどに適用される賠償責任補償(最高2000万円)がある。保険料は各店が代納し、申込者から整備費などとして1000円程度を収受する仕組みになっている。マークの有効期間は登録日から1年だが、再点検を受ければ更新できるため車検のような効力が期待されるという。
県内でマークの普及を推進する県交通安全協会によると、平成19年度の登録件数は全国で約112万件。県内では18年度4200件、19年度4840件と年々増加しているものの他府県より低い状態が続いていた。しかし、県民の自転車事故に対する関心は徐々に高まっているとみられ、20年度は4〜9月で3795件に上り、前年同期の2130件を大幅に上回った。
昨年11月25日夕には和歌山市西蔵前丁の市道で、男性会社員(27)の乗った自転車と無職男性(84)が衝突。無職男性が頭を強く打つなどして翌日、脳挫傷で死亡した。
県警のまとめでは、県内の交通事故総数は平成13年(暦年)を境に減少傾向にあり、20年は13年比で約2割減った半面、自転車関連の事故は毎年1000件を超え、昨年も約1130件発生した。
県交通安全協会は今年度の登録数急増について、ラジオや新聞広告などで広報活動を継続的に実施した成果とみて今後も普及に力を入れる考え。同協会の駒吉学・事業・企画広報課長補佐は「高齢化で交通弱者が増え、自転車でも加害者となって損害賠償を請求されるケースが増えている」とマークの登録、更新を呼びかけている。