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【平成21年 輝州の新星】(2)人と人とをつなぎたい
■わかやまNPOセンター職員・大田裕之さん(24)
大手機械メーカーの営業マンを辞め、平成20年4月からNPO(民間非営利団体)同士の連携などを支援するNPO法人(特定非営利活動法人)「わかやまNPOセンター」(和歌山市美園町)の職員として歩み始めた。
「人が生き生きと活躍する場所を作りたい」。企画したイベントで多くの笑顔にふれるたび、スタッフのうれし涙を見るたび、充実感が胸にあふれる。
高校時代はバンド活動に打ち込んだ。15年3月、音楽仲間と卒業記念に取り組んだまちづくりライブ「ハートビート」が大成功。高校生の企画に町が補助金を出したまちづくり企画は当時珍しく、イベントは今も地元の高校生が中心となって継続している。多くの人が一堂に会して盛り上がる「場所」を作り上げた感動が、今の原点となった。
大卒後の就職先では県内勤務の希望がかなったが、肌に合わず3カ月で退職。新聞の求人欄でわかやまNPOセンターの「まちづくり」にかかわる仕事を目に留め、応募した。
同センターは、NPO支援拠点である「県NPOサポートセンター」の指定管理者として管理運営を委託されており、参加団体を集めてイベントなどを作り上げる。昨年10月、和歌山電鉄の「たま電車」デザイン発表祭で駅弁の企画を初めて担当し、「おこたまランチ」「スーパーたま駅弁」各50食と「たまドレーヌ」120個が約30分で完売。「笑顔で祭りを終えた達成感はひとしおだった」
大勢で同じイベントにかかわれば、楽しさと難しさが同居する。価値観が違う団体同士、折り合いがつかず板ばさみになることもあるという。県行革推進本部が県NPOサポートセンターの廃止を検討するなど環境は厳しいが、辛いと思ったことはないという。
2月には県内のNPOが一堂に会し、活動状況を発表するイベントが控えている。「弁当店と協力し、駅弁の開発も検討中」と新企画にまっしぐらだ。(渡邉陽子)
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【プロフィル】昭和59年生まれ。旧貴志川町(現紀の川市)出身。平成15年、県立貴志川高校を卒業し、阪南大学に進学。県内での就職を希望し、大手機械メーカーで営業職に就くも退職。20年4月からNPO法人(特定非営利活動法人)「わかやまNPOセンター」で、和歌山市のみその商店街の「紀州まちづくりセンター“きません”」運営などに携わる。