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【平成21年 輝州の新星】(1)ラジオで人を元気に

2009.1.3 02:26

 ■和歌山放送アナウンサー・小川真由さん(24)

 平成21年が明けた。県内でも、さまざまな分野の“新星”たちがそれぞれに決意を抱き、スタートを切った。和歌山でひと際輝こうとする思いは−。

 「好きな仕事ができる幸せを日々感じています」

 夕方のリスナーを魅了する凛(りん)としたアルトの響きと、持ち前の明るい笑顔で言い切る。

 地元ラジオ局の和歌山放送(和歌山市湊本町)で平日午後4時40分から、先輩アナウンサーとともに「ニュース今日あす」を担当。10年越しの夢をかなえただけに、仕事に対する思い入れは人一倍強い。

 愛知県犬山市で送った中学時代、「今から考えられないくらい暗かった」。見た目や成績に劣等感を感じ、将来を悲観した時期に出会ったのが地元ラジオの深夜番組。メッセージを送ると応えてくれる楽しさが寂しい気持ちを埋めてくれた。

 アナウンサーへのあこがれを抱き、高校では放送部に所属。毎日アナウンスの練習に打ち込み、それまで無名だった同校を一気に全国放送コンテスト2位にまで押し上げた。実力を評価されながらも、「放送の時間はすごく怖い」。声はリスナーの心に届いているか、情報の垂れ流しになっていないか−。

 短い天気予報でも、農作業や交通整理をしている人は想像を巡らす。逃げ出したくなる自分の弱さと闘い、見えない相手に語りかける。「ラジオに救われたからこそ、ラジオで誰かを救いたい。友達のような存在でありたい」。強い決意で自身を奮い立たせる。

 和歌山は就職試験で初めて訪れた。都市部の局よりも取材相手の顔が見える地方局を選び、希望通りアナウンサー兼記者になった。

 広い県内の取材などに欠かせない車の運転は苦手だったが、何度も遠方に足を運んでペーパードライバーの汚名を返上。そうして取材相手やリスナーと触れ合ううち、伝えるべき情報とは知識ではなく、地元の人々から教えてもらうものの中にあると気付いた。

 徐々に“和歌山通”になりつつあるが、「まだまだ知らないことだらけ」。多くの人を元気にするというさらなる夢を目指して今日もマイクに向かう。(市岡豊大)

                   ◇

 【プロフィル】昭和59年生まれ。愛知県犬山市出身。高校卒業後、大阪外国語大学で日本語教育を学ぶ。平成20年4月、10年ぶりの新人として和歌山放送に入社した。

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