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建物描いた土器片、和歌山県内初の出土 太田・黒田遺跡

2008.7.3 02:28

 和歌山市教委は2日、市内の太田・黒田遺跡から建物を描いた弥生土器片を発掘したと発表した。高床建物が描かれており、弥生時代中期のものとみられる。県内ではこれまで、動物を描いた土器の出土例は5例あるが、建物は初めて。

 土器片は縦約5センチ、横約6センチ、厚さ約1センチ。昨年4月から8月にかけて市都市整備公社が実施した第59次発掘調査で、遺跡東端の弥生時代の小穴から、ほかの土器片とともに出土した。出土品を1点ずつ整理していく中で確認されたという。壺の胴部に描かれたもので、描き方から切妻屋根を持つ高床建物の建物と、それを支える柱の一部であることがわかる。

 県外の出土例などから、絵画土器は祭礼に使われていたとみられ、同市教委文化振興課は「土器は使われた土から、この土地で作られたものだとわかる。祭事の内容を理解し、絵画として描く技能を持った人物がいたことを示す貴重な例」としている。

 太田・黒田遺跡は和歌山平野の中央に位置する、弥生時代から江戸時代にかけての大規模複合遺跡。南北に約850メートル、東西に約500メートルの範囲を持ち、竪穴住居などの集落域や埋葬施設が確認されている。

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