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名勝・養翠園の松を救え 引き起こし作戦始まる 和歌山
アヤメやカキツバタなど四季折々の花や松並木が美しい和歌山市西浜の「養翠園」で、庭園内の大池のほとりに植えられている樹齢約130年の松の傾きが激しくなり15日、木を引き起こすための準備作業が行われた。来年2月ごろに、本格的な引き起こしをするという。
江戸時代後期に紀州藩10代藩主・徳川治宝が造営した養翠園は、池泉回遊式の日本庭園で国の名勝とされ、池の水は海水を引き込んでいる。引き起こしが行われる松は幹周りが約2・5メートルあり、庭園の中でも最大級の木。明治時代には直立していたが、池のそばにあるため、成長するとともに台風の強風などの影響で徐々に池側に傾き、現在は支えなしでは自立できない状態になっている。園内の茶室から眺める池の景観を損なうようになったため、植樹された当時の姿に戻すことになった。
この日は今後、引き起こしの際にじゃまになる太い根を切るために、根の外皮をはがす作業などが行われた。作業にあたった京都市の造園会社の役員は「どんなにきれいなものでも、手入れがなければ荒れてしまうことを、国にも皆さんにも知ってほしい」と説明した。園主の藤井清さん(58)は、「木は絶えず伸びている。一度補修したからそれで終わりではない。庭園の管理は思った以上に手間がかかる」と話していた。