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南方熊楠を“継ぐ研究者”に最高50万円を助成 和歌山・田辺市
和歌山県田辺市と南方熊楠顕彰会は、熊楠の業績の研究や、南方熊楠顕彰館所蔵の資料をもとに研究する若い研究者に対して、最高50万円の研究費を助成する「南方熊楠研究奨励事業」を今年度から始めた。個人、グループを問わず“熊楠の後継者”に対し援助の手をさしのべる。
田辺は熊楠が晩年を過ごし研究に打ち込んだ地で、市では「終(つい)のすみか」となった熊楠邸を保存することを目的に昭和62年に南方熊楠邸保存顕彰会を設立した。平成18年には熊楠邸の隣に南方熊楠顕彰館を建設し、熊楠が残した2万5000点に及ぶ膨大な資料や蔵書の保存と調査研究を行っている。
しかし資料が多いため調査研究には多大な時間と労力が必要で、顕彰館の資料を調査する研究者に対し費用を助成することで調査を進める。また資料の調査を土台として熊楠が取り組んだ学問領域に挑戦する若い研究者の参加を呼びかける。
助成対象となる経費は顕彰館資料の調査のための交通費や宿泊費、フィールド調査のための消耗品など。助成期間は今年10月から22年3月末までの2年間。採用件数は2件以内で、助成金額は総額50万円以内。
対象者は22歳以上40歳未満(今年4月1日時点)で、熊楠自身が在野を貫いたこともあり、学校や研究機関への在籍の有無は問わない。助成を受けた場合は報告書や論文の提出が必要となる。
応募は所定の申請書に必要事項を記入し、顕彰館に提出する。締め切りは6月30日。選考結果は9月上旬に発表する。問い合わせは南方熊楠顕彰館((電)0739・26・9909)へ。