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蓬莱山から海獣葡萄鏡の模倣鏡が出土 和歌山・新宮

2008.5.9 03:12

 和歌山県新宮市の阿須賀神社敷地内の蓬莱山から、奈良・高松塚古墳の副葬品として知られる海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)の模倣鏡(銅製の儀式用鏡)1枚が出土したことが、時枝務・立正大准教授の調査で分かった。11日から市立歴史民俗資料館で開催の「速報企画展」(25日まで)で一般公開される。

 昭和34年の伊勢湾台風で巨木が倒れ露出した石室遺構から見つかった、鏡の表面に仏像などを表した「御正体(みしょうたい)」(平安時代末期〜室町時代)194枚について、時枝准教授が昨年8月から精査したところ、奈良時代末期から平安時代初頭(8〜9世紀)の祭祀用として使われた海獣葡萄鏡の模倣鏡1枚が混入していることが判明した。

 模倣鏡は直径約4.5センチ、厚さ約0.2ミリの円形で、市教委は「熊野三山信仰が成立する以前の蓬莱山を中心とした熊野川河口周辺の信仰や古代熊野の祭祀遺跡のありようを考えるうえで極めて重要な発見」としている。

 速報企画展は午前9時〜午後5時(月曜休館)。11日午前10時から同神社境内にある阿須賀会館で、時枝准教授らの特別記念講演会がある。入場無料。

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