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堺から全国各地へ!「交通安全おじさん」行脚
春の交通安全運動(15日まで)が全国で展開されている。大阪では、堺市に住む「交通安全おじさん」が、信号機のルールを紹介するカード遊びや愛犬との寸劇を通して交通安全と命の大切さを呼びかけ、人気になっている。昨年3月からボランティアで活動を始め、全国を行脚。「ひとつしかない命の大切さを子供たちに伝えたい」と話している。(山田淳史)
「信号が黄色のときはどうする?」「命は、スーパーには売ってヘんで」
今月初め、和泉市の黒鳥山公園。サクラ見物でにぎわう公園の広場で、バンダナを頭に巻いたデニムのオーバーオール姿のおじさんが、愛犬や白ハトを従えて、信号や道路標識を記したカードを手に、子供たちに交通安全を教育していた。
堺市南区在住の和泉市交通安全教育指導員、嶋田公博さん(64)。自ら「大阪名物交通安全おじさん」と称するのは、「『大阪名物』というと『駐車違反』という悪いイメージがあるので払拭(ふっしょく)したかったから」。
かつては自動車整備会社を経営していた。交通事故の際に事故車のレッカー移動も担当し、そのたびに悲惨な事故現場に立ち会った。シートベルトをしなかったことが原因で命を落とすケースが多く、「ちょっとしたルールを守ることで命が救われる。60歳になったら、未来を担う子どもたちに交通安全を伝えたいと思った」という。
昨年2月、和泉市の交通安全教育指導員の資格を取得。子供に親しまれ、受け入れやすいよう、アンパンマンなどのキャラクターの刺繍(ししゅう)を施したオーバーオール姿で、動物と一緒に伝えていくことを考えた。資格取得のため勉強する一方、自宅では交通安全運動のために飼ったラブラドルレトリバーと白ハトを調教してきた。
昨春のデビュー後、府内をはじめ関西エリアのほか、北海道や東京、鹿児島など全国各地をワゴン車でめぐり、小学校や公園などで講話を続けている。
カードを使って信号への正しい知識を伝えるほか、寸劇などで、一瞬の油断が危険であることを教え、道路を横断する際には左右を確認して渡るよう伝えている。
「今ではこの活動が生き甲斐です」。交通安全に取り組む人間とイヌ、ハトの活躍は、まだまだ続く。