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堺市博物館 鳥瞰図絵師、吉田初三郎展始まる
“大正の広重”と呼ばれた鳥瞰(ちょうかん)図の画家、吉田初三郎(1884〜1955)の作品を紹介する企画展「パノラマ地図でたどる近代の名所」が堺市堺区の市博物館で開催されている。
吉田は明治17(1884)年に京都市で生まれ、10歳で友禅図案師に丁稚奉公。20歳を過ぎてから洋画家を志して上京し、黒田清輝の画塾「白馬会」で絵を学んでいる。その後、関西に戻り、ポスターや広告図案を手がける商業デザイナーとして活躍した。
大正後期から昭和にかけて鉄道建設が進んで旅行ブームが起き、全国の自治体や鉄道会社などが競って観光地図を作るようになり、そこで鳥瞰図が流行した。
中でも吉田の鳥瞰図は「初三郎式」と呼ばれ、中央部の観光名所や一般建物などを、上空から見たように、きめ細かく描写する一方、両端には肉眼では見えない遠景をパノラマ風に書き込んだ手法。生涯に描いた鳥瞰図は1000種類を超えるといわれている。
昭和10年の「堺市鳥瞰図」(縦75センチ、横327センチ)は海岸リゾート地だった大浜地区と市街地を描写。海水を沸かした大浴場の大浜潮湯、東洋一の規模といわれた堺水族館、旧堺灯台近くの料亭などが見える。
このほか、北海道函館市、金沢市、兵庫県姫路市の鳥瞰図や、浮世絵風の美人画を取り入れた三重・伊勢参りのポスターなど約30点が展示されている。
3月2日まで(月曜休館、ただし祝日は開館)。入館料は常設展と兼ね、一般200円、高・大学生100円、小・中学生50円(65歳以上、堺市内の小・中学生は無料)。
問い合わせは、堺市博物館((電)072・245・6201)へ。
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