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奈良市で「大輔君を送る会」 移植手術間に合わず渡米先で死亡
肝機能が低下する原因不明の難病「原発性硬化性胆管炎」(PSC)を患い、脳死肝移植を目指した渡米先で先月死亡した奈良市の会社員、中島大輔さん(24)を追悼する「大輔君を送る会」が7日、奈良市の県文化会館で営まれた。生前親交のあった友人らが参列。中島さんの遺影に献花をしたり、会場に展示された中島さんの写真や愛用品などを通して故人をしのんだ。
中島さんの手術費や渡航費を集める支援活動をしてきた「大輔君を救う会」が企画。会場には祭壇が設けられ、遺影の前では参列者が献花をした後、静かに手を合わせて故人の冥福(めいふく)を祈った。
中島さんの通っていた近畿大学附属高校(大阪府東大阪市)で3年間同じクラスだった京都府精華町の会社員、長井陽平さん(25)は「当時も肝臓が悪いとは聞いていましたが、他人には弱い部分を見せませんでした。募金活動が始まる前に、入院先から『危ない状態なので助けてほしい』とメールがあり、初めて深刻な事態に気が付きました。渡米前に会ったときは『元気になって帰国すれば、旅行にでも行こう』と話していたのに…」と表情を曇らせた。
中島さんの自宅近くに住む奈良市宝来町の主婦、万波妙子さん(40)は「移植の問題は決して他人事ではないので、募金の呼びかけにも応じました。渡米までして最愛の息子を失った両親の悲しみは計り知れません」と言葉を詰まらせた。
会場には、中島さんが好きだった釣りの道具や、中島さんの手術を応援する手紙、愛用品の眼鏡や時計なども展示。生後3カ月のころや近畿大学卒業時の沖縄旅行など、生前撮影された写真約60枚も壁一面に張り出された。
父親の光男さん(60)は「残念な結果となり支援者の皆さんには申し訳ない気持ちですが、送る会にこれほど大勢の皆さんに参列していただき、大輔もきっと喜んでいるはず」と感謝していた。