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奈良・興福寺で弁才天供
興福寺(奈良市登大路町)の三重塔(国宝、鎌倉時代)で7日、恒例の「弁才天供(く)」が営まれた。弁才天坐像(江戸時代)が安置された塔が年に一度開扉される日で、大勢の参拝者らが訪れた。
三重塔は平安時代の様式を伝え、内陣には薬師如来像や釈迦如来像などが描かれている。弁才天は古代インドで水や農業などの神として崇拝され、国内では鎌倉時代以降、財宝や子孫繁栄などの神として知られるようになった。
同寺の弁才天坐像は像高38・5センチで、8本の手に宝珠や弓、剣などを持つ。窪弁才天とも呼ばれ、弘法大師空海が勧請(かんじょう)したと伝えられている。
法要は午前10時から塔内であり、多川俊映貫首ら同寺の僧侶が読経。厳かな祈りの声は参拝者が集まった塔外にも響いた。その後、参拝者は弁才天坐像を前に静かに手を合わせていた。