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安倍寺遺跡で大型建物跡
桜井市阿部の安倍寺遺跡で、飛鳥時代の7世紀末〜8世紀初めの大型建物跡が見つかっていたことが分かった。調査を担当した市教委によると、当時の有力豪族で、キトラ古墳(明日香村阿部山)の被葬者候補の一人でもある右大臣・阿倍御主人(みうし)(635〜703年)らを輩出した安倍(阿倍)氏の邸宅の中心施設とみられるという。出土現場の写真パネルや遺物は、同市芝の市立埋蔵文化財センターで開催中の平成19年度発掘調査速報展で展示されている。
調査は昨年5月に約200平方メートルで行われ、建物跡は東西方向に12メートル分を検出。柱を据え付けるための穴は一辺1.2メートルと大型で、5本分を確認した。
柱の実物も2本分が残っており、うち1本は、直径約40センチ、高さ約70センチ分が当時の状態のまま見つかった。柱の間隔は3メートルで、天武天皇の孫で奈良時代に権勢を誇った長屋王(684〜729年)の邸宅と同じ規模。この建物のすぐ南側では、一回り小さい東西約11メートル分の建物跡も見つかった。
安倍氏は、現在の同市阿部一帯を拠点とし、6世紀前半以降、敏達天皇や推古天皇のもとで政治に参画。大化改新(645年)で蘇我氏が滅亡すると、中央政界を主導する実権を握ったとされる。一族には、奈良時代に唐に留学したまま帰国がかなわなかった阿倍仲麻呂(701〜770年)らが知られる。
速報展では、纒向(まきむく)遺跡で見つかった弥生時代の仮面や、大福遺跡出土のスクラップされた銅鐸片なども展示されている。10月5日まで。入館料は一般200円、小・中学生100円。月、火曜(祝日を除く)と7月23日、9月17、24、25日は休館。問い合わせは同センター((電)0744・42・6005)へ。
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