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丸山古墳の高層マンション計画 高さ見直しで決着へ

2008.6.12 03:25

 世界遺産暫定リストに登録されている橿原市の丸山古墳(国史跡)近くに高層マンション建設が計画され、地元住民が低層化を求めて反対している問題で、森下豊市長は11日、業者が当初計画の10階から8階建てへの変更案を提示したことを明らかにした。墳丘への眺望に配慮して一部は7階建てになる予定で、市や住民側は変更案を受け入れる意向を表明。署名運動など、昨年春から続いていた景観問題も決着する見通しとなった。

 マンションは、住宅メーカーのパナホーム(本社、大阪府豊中市)が丸山古墳の西約150メートルに、都市計画法に基づく高さ制限いっぱいの31メートルの10階建て、入居数155戸を計画していた。

 しかし、住民側は高さ15メートルへの計画変更を求め、森下市長も高層化反対の意向を示したため、同社と市が昨年12月から協議。最終的に、全体を8階建て(高さ24メートル)にした上で、古墳に近い3室分に限って7階(同20メートル)にし、147戸に減らす変更案でほぼ合意。市と同社が5月31日、地元住民に変更案を提示したところ、反対意見は出なかったという。

 11日の定例会見で森下市長は「世界遺産の景観を守りたいという市や市民の思いに対し、業者がよく決断してくれた」と評価。

 反対運動を行った地元住民らで組織する「丸山古墳を考える会」の水脇貞文代表(53)も「15メートルを求めていた立場としては不十分とも思うが、業者の決断に感謝したい。世界遺産登録が早く実現してほしい」と話した。

 パナホーム本社は「マンションをこれ以上低くすると、事業の採算面で難しい。歴史的景観と住民の意向を尊重し、これがぎりぎりの判断」と説明した。

 マンションは、同社が近鉄岡寺駅前に平成18年に計画。20年の完成を見込んでいたが、住民側が「世界遺産地域に高層マンションはふさわしくない」として、昨年5月と今年5月に計7214人分の署名を市長あてに提出。市は当初、「法的に問題はない」と容認していたが、昨年11月に就任した森下市長が12月定例市議会で、「世界遺産登録の妨げになりかねない」と答弁したのをきっかけに、市側が計画変更を求めて業者と協議してきた。

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