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猿沢池など駕籠で巡るビジネス 県一転、“許可”の方針 奈良
奈良市中心部の猿沢池などを駕籠(かご)で巡る観光ビジネスについて、同池の周回道路の大半を管理する県が「安全上好ましくない」として周回を拒否していた問題で、県は12日、一転して周回を“許可”する方針を駕籠の運営団体側に伝えた。県は「どうして周回できないのか」という観光客などの不満に応え、「(安全確保に)気を回しすぎた」と方針を転換したという。
この駕籠を運営するのは「やじきた屋」(大西尚代表)。猿沢池の周回道路の約4分の3を管理する県はこれまで、駕籠を「歩行者」と位置づけ、駕籠をビジネスとして運営した場合、安全性が確保できないとして、自粛を要請してきた。
このため運営団体側も県の要請に応じて、奈良市が管理する周回道路の西側の4分の1部分だけを通行し、県の管理部分の手前で引き返していた。しかし、観光客などから「なぜ周回できないのか」などの苦情が多数寄せられていた。
このため、県は内部で検討した結果、今年3月以降の駕籠の実施状況などを踏まえ、安全性は確保できると判断。この日、県庁で大西代表に対し、“許可”を与えたという。
県ならの魅力創造課は「周回道路の管理者として、安全性確保に気を回しすぎた。これまでの駕籠の実績をみれば、安全性は確保できると判断した」と方針転換の理由を説明。
一方、大西代表は「最初から観光客の声に配慮してほしかった」としながらも、「とにかく周回が認められて、うれしい」と今回の決定を歓迎した。