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奈良・香芝市長選、梅田氏が無投票で初当選 市議補選は2氏立候補
任期満了に伴う奈良県香芝市長選が11日告示され、前副市長の無所属新人、梅田善久氏(62)=自民、民主、公明推薦=のほかに立候補者がなく、梅田氏が無投票で初当選を果たした。梅田氏は喜びの支持者を前に「行財政改革を推進し、満足度100%の行政を進めたい」と決意を述べた。また、市議補選(欠員1)も同日告示され、病院事務職員の堀川和行(50)▽市レクリエーション協会長、橋本元秀(53)−の無所属両氏が立候補した。
市長選の立候補届け出は午前8時半から市役所で受け付けられ、梅田氏の陣営関係者が届け出た。梅田氏は同市上中のグラウンドで開かれた出陣式で第一声。「(先山昭夫)現市長のもとで一丸となって行財政改革に取り組んできたが、さらなる推進が必要。厳しい財政状況をいかに切り抜けていくかが市の命運を握っている」と訴え、その後選挙カーで市内をくまなく回り、支持を呼びかけた。
受け付け終了の午後5時までに新たな届け出はなく、梅田氏の無投票当選が確定。同6時ごろ、出陣式会場に戻った梅田氏は大勢の支援者に迎えられ、ともに万歳三唱。「市長としての職責の重みを感じている。職員の英知を結集し、市民の力添えをいただきながら市政を推進したい」と決意を述べた。
市議補選の投票は18日午前7時〜午後8時に市内26カ所で行われ、午後9時10分から市総合体育館で即日開票される。有権者数は10日現在で5万6596人。
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先山昭夫市長が引退を表明し、12年ぶりに新しい市政トップを選ぶ機会となった香芝市長選は、町制時代から40年あまりにわたり職員を務めた前副市長の梅田善久氏が、無投票で“内部昇格”する形となった。梅田新市長には、市政に精通したプロとしての手腕が期待できる半面、有権者は1票を投じる機会すら与えられなかっただけに、とりわけ市民の声に耳を傾ける姿勢が求められる。
梅田氏は「先山市政の継承」を基本軸に掲げており、公約には、継続案件となっている中和幹線などの早期完成や、老朽化した学校施設の改修など、ハード面の整備も盛り込んでいる。
市制施行17年を迎える同市ではこれまで、順調な人口増加を背景に借金を財源とした基盤整備を積極的に推し進めてきた。その結果として、平成19年度末の起債残高は、20年度一般会計当初予算規模の1・9倍となる373億円に達する。
市の実質公債費比率は、18年度決算で21・6%。借金返済がピークを迎える23年度ごろには、財政破(は)綻(たん)への“黄信号”とみなされる25%に「限りなく近づく」(市財政課)ことが危(き)惧(ぐ)されている。
各自治体とも厳しい財政運営を迫られる中で、安易な“ハコモノ行政”が破綻を招くことは、同市に限らず地方自治の常識となっている。約7万4000人の市民を路頭に迷わせないためにも、梅田新市長には、「選択と集中」を一層進めたかじ取りが求められる。(栗井裕美子)