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藤ノ木古墳の石室公開 古代世界に町民1100人感嘆の声 奈良
整備工事が完了した斑鳩町法隆寺西の藤ノ木古墳(国史跡、6世紀後半)で2日、完工記念式典と町民らを対象にした石室公開が行われ、招待者と、住民約1100人が見学通路デッキが設けられた内部に入って古代の世界を体感した。「こんなに素晴らしいものが斑鳩に」−。関係者らは、保存と活用を共存させる整備の完了に感慨を新たにし、住民らは古代の石棺を前に感嘆の声を上げていた。
記念式典には、小城利重町長や整備検討委員会委員長の樋口隆康・前橿原考古学研究所長らが出席。テープカットなどのセレモニーが行われた後、招待者らが石室内へ入った。
招待者の中には、20年前の石棺開棺時などに携わった石工、左野勝司さんの姿も。「こうしてみんなが石室に入れるのは素晴らしいこと。みんなの財産という認識を持って、後世に伝えていくべき」と語った。また、第3次調査で撮影を担当した写真家、植田英介さんは「当時は3カ月間入ったが、湿度が高く、機材を改良した」と振り返り、「公園になったのはいい。石室内に入って想像を膨らませてほしい。それが奈良の魅力でもある」と話した。
石室の見学通路は、車いすが通れる幅が確保されるなどバリアフリーに整備された。この日は、町内の福祉施設から障害を持つ人たちも訪れ、車いすで石室内へ。石室を見学した男性は「思っていたより大きかった」と感動していた。
また、石室を見学した近くの主婦、稲田和代さんは「中は石が大きく、別世界だった。藤ノ木古墳は斑鳩の宝で、こんなにきれいになり、多くの人が見学に訪れてほしい」と話した。
町では3〜6日に一般公開を行い、その後は毎年春と秋に公開を行う予定。問い合わせは町役場((電)0745・74・1001)へ。