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奈良・桜井の大福遺跡、方形周溝墓も出土 弥生大集落の集団墓地か
銅鐸(どうたく)の破片が見つかった桜井市大福の大福遺跡で30日、銅鐸よりさらに200年以上さかのぼる弥生時代中期(紀元前1世紀後半)の方形周溝墓が6基以上見つかった。約200メートル西には大規模な環濠(かんごう)集落があり、環濠に囲まれた住居ゾーンと環濠外の墓地ゾーンが明確に別れていたことが判明。当時の集落構造を知る上で貴重な資料になりそうだ。
方形周溝墓は、最大のものは縦10メートル、横7メートル。他の5基は一辺7メートル四方と、ひと回り小さかった。被葬者に供えた土器も多数出土し、この地域一帯が集団墓地だったことが分かった。
方形周溝墓群の西に広がる環濠集落は直径約400メートルで、これまでの調査で、人物を描いた土器や漆塗りの刀の柄頭(つかがしら)などが出土。弥生時代前期末(紀元前2世紀)から後期にかけて約400年間にわたって営まれた、奈良盆地内でも有数の集落とみられている。
集落周辺では、木棺を地面に埋めた小規模な墓が見つかっているが、今回のように墓地がまとまって出土したのは初めて。市教委は「弥生人の生活空間と墓域の関係がはっきり分かる」としている。
一方、銅鐸片との関係について市教委は「大福遺跡は銅鐸を使った祭祀を行った伝統的集落だったが、それでも時代の変化とともに銅鐸を破壊した。昭和60年に見つかった銅鐸が破壊されず丁寧に埋められたのは、長い間集落内で祭祀用に大切に扱われたからではないか」としている。
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