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吉野の樽丸作りを重要無形民俗文化財に指定 熟練した技を評価

2008.1.19 03:30

 奈良県吉野地方で伝承されている樽丸(たるまる)の製作技術について、国の文化審議会は18日、重要無形民俗文化財に指定するよう答申した。吉野杉の特性を生かしながら酒樽の用材を作る貴重な加工技術で、芸能ではなく伝統的な製作技術が重要無形民俗文化財に指定されるのは、県内では初めての例となる。

 樽丸は、側板を作り、それらを丸めて竹の輪などで一定量束ねた用材。吉野地方では江戸時代中期に、兵庫県の灘や伊丹などで使われる酒樽のために製作が始まった。きめ細かな年輪と香りを持つ吉野杉の特徴を生かし、最盛期の江戸時代後期〜明治時代には吉野林業を代表する生産品となり、割りばしの製作技術も派生したという。

 現在は「吉野の樽丸製作技術保存会」(栗山晴昇会長)の職人14人が技術を伝える。木材を割ったり削ったりする基本的な技術だが、6つに分かれる工程では、木材の特性を知る熟練した技が求められるという。

 県内の重要無形民俗文化財は、これまで春日若宮おん祭の神事芸能(奈良市)や奈良豆比古(ならずひこ)神社の翁舞(おきなまい)(同市)などが指定されており、今回で6件目となる。

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