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丸山古墳近くの高層マンション計画、橿原市長も反対 奈良

2007.12.13 03:32

 世界文化遺産の暫定リストに登録されている橿原市の前方後円墳、丸山古墳(国史跡)近くに高層マンション建設が計画され、地元住民が「景観を損なう」と反対している問題について、橿原市の森下豊市長は、12日の市議会本会議で「世界遺産登録の障害になりかねない」として、高さ31メートルの現行計画に反対する考えを市側として初めて示した。森下市長は今後業者と話し合いの場を持ち、高さ抑制などの計画変更を求めるとしている。

 マンションは「パナホーム」(本社、大阪府豊中市)が丸山古墳の西約150メートルに計画。10階建てで計155戸の入居を予定している。

 建設予定地は近鉄岡寺駅前の商業地域で、現行計画でも法的な高さ制限(31メートル)はクリアしている。同社は現在、市に建築確認を申請するため、最終準備を進めている。

 しかし、反対派住民は「丸山古墳近くに高層マンションができれば、歴史的景観が大きく損なわれ、世界遺産登録の妨げになる」として、今年5月、当時の安曽田豊市長に対し約3000人分の署名を添えて建設反対の要望書を提出。対して市は、計画自体に法的な問題はないことから、これまで静観してきた。

 12日の本会議で、森下市長は「世界遺産暫定リストに登録された後にもかかわらず、あの場所に高層マンションを建てるのは許せない。市として正面から取り組む」と明言。本会議終了後には「10階建てではなく、景観を阻害しない高さまで抑えてもらうなど、業者側に市の思いを早急に伝えたい」と話した。

 森下市長は、初当選した10月の市長選に際し、住民側が各候補者に出した質問状にも「マンションは景観を大きく損なう可能性があり、今の計画での建設は反対」と回答していた。

 森下市長の見解表明を受け、反対派住民の細井保宏さん(56)は「市長が選挙前の約束を実行してくれることは喜ばしい。市と業者との協議など、今後の行方を見守りたい。近鉄岡寺駅前を世界遺産の玄関口として整備してほしい」。

 パナホーム広報宣伝部は「市長に実情を説明したいので、話し合うため日程調整している。市長の見解を直接聞いていないので、現時点では計画変更などについて何とも言えない」としている。

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