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三重・名張に集客施設「やなせ宿」完成 6月7日オープン まちなか再生の拠点に
初瀬街道沿いの名張市新町の明治時代の商家を市が改修した集客施設、名張市旧細川邸「やなせ宿」が完成。6月7日予定のオープンを前に、10、11日に市民らを対象にした見学会が開かれる。
同施設は、明治の初めころ奈良県宇陀市の薬商の店舗として建てられ、その後細川家邸として使用された。平成17年に同家の子孫が市に建物などを寄贈し、「まちなか再生の拠点」として地元住民らが整備内容を検討した。名前は、かつて名張川に「やな」が多くもうけられ、「やなせ」と呼ばれていたことからつけられたという。
細川家時代からの木造平屋の母屋と中蔵、木造2階の川蔵に、木造平屋の物産棟とトイレ棟を増築。延べ床面積は約300平方メートルで、他に5台分の駐車場を設け、中庭を再整備した。改修費は1億500万円。格子窓などの外観やしゃれた町屋空間が、街道に調和している。
母屋には、地域のパンフレットや近くで生まれた江戸川乱歩の写真パネル、昭和の家具などを置き、展示や休憩場として利用。蔵は展示会や催しのスペースとして貸し出す。
また物産棟は、カウンター形式の食堂が中心。市民らが日替わりで料理人になって、ランチを製造販売する「ワンデイシェフ」を行う。
施設の管理は、地元住民らでつくる「まちなか運営協議会」を主体に指定管理者に委ねる方針にしている。
見学会では、同市の写真家、菊田実さんが市周辺の四季を15枚の写真に写した写真展を中蔵で実施。ワンデイシェフの登録の説明や、庭の植木の手入れのボランティア登録の受け付け、そばやコーヒーの販売などが行われる。