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市長ら不正を見抜けず 伊賀市前総務部長の詐欺事件
税金名目で知人から現金をだまし取ったとして、詐欺容疑で再逮捕された伊賀市の前総務部長、長谷川正俊容疑者(59)が昨年、事件とは別の市内の男性(77)から130万円を着服した疑いがあることが、新たに分かった。男性は今岡睦之市長と権蛇英明副市長に「預けた金が返ってこない」と告げたが、市長らは事実確認すらしなかった。市幹部が不正の発覚を見逃したことで、危機管理意識の乏しさが浮き彫りとなった。
男性によると、約3年前に親族が加入する団体から分担金の督促があった。男性が長谷川容疑者に相談したところ、「金の一部を納めたら差し押さえされない」と言われ、親族の代わりに130万円を渡した。
ところが、昨年督促状が届いたため、同容疑者にただしたところ、謝りながら「金をほかに転用した」と答えたという。このため男性は、今岡市長と権蛇副市長(当時助役)に被害を告げた。現在も警察などに被害届を出す気はないという。
今岡市長は27日の取材に対し、「数日後に男性から他言しないよう言われたこともあって、個人的な金の賃借ですでに解決したと思った。今となっては調査すべきだったと思う」と危機管理の甘さを認めた。権蛇副市長も「当時のことはあまり記憶にない」としながらも同様の見解で、市長に報告せず部下にも調査を命じていなかった。
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