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ストレスケアの紙芝居、四川へ 阪神大震災の教訓役立てて 兵庫教育大・冨永教授
中国・四川大地震でがれきの下敷きになって死んでいるのが見つかった四川省臥竜の自然保護区にあるパンダ保護研究センターの雌パンダ「毛毛(マオマオ)」を題材にした災害後ストレスケアの紙芝居「パンダの悲しみ −いつでもお話できるんだよ−」を兵庫教育大大学院(加東市)の冨永良喜教授が作成。現地の子供たちの心のケアに役立ててもらおうと、被災地でボランティア活動に当たる中国の西南大学(重慶市)に届けた。
地震で近親者を亡くした子供たちが感じている「喪失」のストレスをやわらげるためのもので、冨永教授がすでに作成して現地に送ったPTSDなどのストレスケア教材紙芝居「パンダの気もち」に続いて2作目。
「パンダの悲しみ」は毛毛の突然の死を受け止められず、「ほんとうのことじゃないよね」と悲しむパンダに「思い切り泣いたらいいんだよ」「悲しむときと、楽しむときを、切りわけていけるようになるといいんだよ」とアドバイスし、パンダが悲しみを乗り越えていくというストーリー。子供たちは紙芝居を通して「自分も悲しむパンダと一緒だ」と安心し、震災のストレスが軽減されていくという。
紙芝居は昨年10月に起きた加古川女児刺殺事件の後、犯罪被害者遺族の喪失の悲しみを和らげようと、他の殺人事件被害者遺族の声を取り入れながら「りすくんの悲しみ」として冨永教授が制作したものが基になっている。四川の子供たちによりなじみのあるキャラクターを、と冨永教授が現地とやりとりするなかで、西南大学の卒業生が挿絵をパンダに差し替えた。
冨永教授は「発生から2カ月が経過しようとしており、これから発症してくるストレスにどう対処するか。阪神・淡路大震災で培われた日本の知恵を現地で役立ててほしい」と話している。