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アニメ産業拠点構想進まず 宝塚市、進出わずか1社
「鉄腕アトム」などで知られる漫画家、手塚治虫さん(故人)が青春時代を過ごしたことにちなんで、宝塚市が2年前から取り組んでいるアニメ産業の拠点構想が思うように進んでいない。市のPR不足などで構想が浸透しておらず、進出企業に対する家賃補助制度の適用件数は1件のみ。市は年度内にアンケートを実施するとともに、企業誘致のための新制度創設も検討しているという。
宝塚市は、手塚さんが5〜24歳まで市内に住んでいたことに加え、映像制作会社「宝塚映像」もある。これらの利点を生かしたまちづくりを進めようと、同市はアニメ産業の拠点構想を計画。平成18年7月にアニメ関連企業を誘致するため、進出企業の事務所の家賃補助制度を創設した。
家賃の2分の1を3年間補助する制度で、同年10月に、東京都練馬区のアニメ制作会社「アニメ・インターナショナルカンパニー」が同市栄町に制作スタジオ「AIC宝塚」を設けた。しかし適用された企業は同社だけで、その後、進出企業は現れていない。
関係者によると、アニメ関連企業は、営業活動の利便性から全国ネットのテレビ局がある東京に集中。移転や事務所開設を計画するメリットは少ない。そのうえ、宝塚に進出する利点を、市がアピールできておらず、構想そのものが暗礁に乗り上げている。
このため、市は年度内に、関連企業約50社に制度の不備などを問うアンケートを実施。その結果を踏まえ、人件費なども補助する新制度創設を検討する。市商工勤労課は「今年は手塚治虫さんの生誕80年。アニメ産業を新たな宝塚ブランドにできるよう努力したい」としている。