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負傷者8人の心理的変化聞き取り 臨床心理士が修士論文 福知山線脱線事故
JR福知山線脱線事故で、負傷者の支援を行う臨床心理士で、兵庫教育大大学院に通っていた堀口節子さん(51)=堺市=が、8人の負傷者の事故直後から2年間での心理的な変化を修士論文にまとめた。堀口さんは「負傷者には心理的なケアだけでなく、生活支援など長期的な支援が必要」としている。
調査は昨年7〜10月の間、19〜45歳の負傷者8人を対象に聞き取りで実施。事故直後▽事故1年▽事故2年−の心身の状態の変化など計11項目を聞いた。
結果によると、8人のうち5人は生き残った罪悪感に悩み、心的外傷後ストレス障害(PTSD)が長く続いていることが判明。残る3人は心療内科などの医療機関を受診せず自力で立ち直ったが、事故発生後間もなくに電車に乗車したり、負傷者同士で事故体験を語り合ったことが回復の重要な要素になっていた。また8人全員が「事故後、人生の価値観が変わった」と回答した。
堀口さんはNPO法人「ひょうご被害者支援センター」(神戸市中央区)の相談員。事件や事故の被害者支援を行っており、脱線事故で負傷者らの相談に応じているほか、負傷者が情報交換する場でカウンセリングなどを行っている。
論文は、今後の大規模災害での支援に役立てようと、学会で発表する。堀口さんは「PTSDの事前予防や早期発見ができるよう、専門家の1人として事故の教訓を生かしていきたい」と話している。
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