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「緑ちょうちん」で一杯 「地産地消」を推進…首都圏に20店舗超

2008.1.28 02:59

 「赤ちょうちん」ならぬ「緑ちょうちん」が首都圏の居酒屋などの店先にともり始めている。国産食材、特に地元の食材を使った料理を出す店が掲げているもので、その数、首都圏で20店以上。地元の食材を地元で消費する「地産地消」に努める証になっている。なじみの店に「緑ちょうちん」を呼びかける応援隊もでき、掲示店は着実に広がってきた。(村上智博)

 東京都千代田区の居酒屋「道草」。店の入り口には緑ちょうちんが掲げてある。

 国産食材をカロリーベースで50%以上使っている店が掲げ、利用率が50%で星印が1つ、10%アップするごとに星が増える。「道草」のちょうちんには90%を示す5つの星印がついていた。店では練馬大根の風呂ふきや千住ネギの焼きネギといった東京近郊産の江戸野菜を使ったメニューが人気だ。

 仕事帰りの会社員、中西創平さん(31)は練馬大根を使ったブリ大根にはしを伸ばした。「地場の野菜はおいしい。酒も進む」と満足そう。店長の川並三也さん(50)は「旬の食材を積極的に取り入れています」という。

 緑ちょうちんは、中央農業総合研究センター(茨城県つくば市)所長の丸山清明さん(60)が考案した。

 食糧自給率が40%程度に過ぎない現状を懸念していた丸山さん。5年ほど前から緑ちょうちんのアイデアを温めてきた。

 「居酒屋などの名物料理に地元産の食材は合う。そのような料理を応援すれば国産食材の消費量が増え、農家の生産意欲も自給率も高まる」。緑色は「安全な野菜をイメージして」(丸山さん)決め、星の数は店が自主的に決める仕組みにした。

 最初は丸山さんがなじみの店に呼びかけていたが、次第に賛同する人の輪ができ、応援隊のメンバーは全国で200人を超えた。メンバーの“約束”は「店先に赤と緑のちょうちんがあれば、ためらわずに緑ちょうちんの店ののれんをくぐること」(丸山さん)。

                   ◇

 平成17年4月、北海道小樽市の居酒屋が第1号で明かりをともして以来、農産物直売所などを含めると約100店。東京都では居酒屋「宮益坂とんがらし」(渋谷区)、埼玉県では居酒屋「四平酒場」(羽生市)など首都圏でも輪が拡大。神奈川県では横浜市のランドマークプラザの豚肉料理専門店「やまと」が昨年12月、5つ星のちょうちんをつるした。店長の秋本裕行さん(34)は「緑ちょうちんはお客さんに安心感を与え、評判も上々」。応援隊の目標は「緑ちょうちん、全国1000店」だ。

 こうした動きに、NPO法人「生活者のための食の安心協議会」代表理事、横山和成さん(48)は「食の安全を求める客の立場にも立った試み。農業を育て、地産地消の後押しになる」と太鼓判を押す。

 参加店の一覧はホームページ(http://www.midori−chouchin.jp/index.html)に。問い合わせは緑ちょうちん事務局の水島明さん(電)029・852・1921。

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