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「火の海だった」恐怖に顔を引きつらせる客 パチンコ店突入
こんなこと、ドラマでもあり得ない−。埼玉県新座市野火止のパチンコ店「パーラー254」で24日昼、トラックが突っ込んで店が焼けた事件で、偶然来店していた客らは恐怖に顔をゆがめた。けが人がいなかったのが幸いだったともいえる状況で、窓ガラスが割れた店は焼けこげた姿をのぞかせていた。
「ガラスを押し割る音が聞こえると、入り口からトラックがまっすぐに入ってきた」。入り口付近でパチンコをしていた女性は、突入の瞬間を興奮した様子で語った。
建造物損壊の現行犯で逮捕された自称新座市野火止の自営業、玉上隆治容疑者(53)はマスクを着けてトラックを運転していたという。
一部始終を目撃した別の女性によると、玉上容疑者はトラックから降りて、赤いプラスチックのタンクから油を3カ所にふりまき、運転席に戻った。
この女性は「その後、玉上容疑者がボール状の火の塊みたいなものを投げ、アッという間に炎が上がった」と、おびえた表情で話した。
この女性によると、玉上容疑者は店の常連だったが、このところ店に姿を見せていなかったという。
店内に黒煙が充満する中、玉上容疑者は係長らしき店員に「殺してやる」などと叫んで殴りかかった。だが、逆に玉上容疑者はこの店員と4、5人の男性客に取り押さえられたという。現場にいた主婦は「頭や手足を床に押さえつけられ、ぐったりしていた」と話した。
炎は瞬く間に店内を覆い尽くした。2階でパチスロをしていた主婦(67)は、女性店員の「火事です!」という声で惨事に気付いた。まもなく黒煙が2階にも到達し、爆発音が数回響いたという。主婦が階段を降りようとすると、「階段の下は火の海だった」。主婦は裏口の階段から逃げて難を逃れた。
現場にいた女性は、「玉が出ないと『こんな店、火をつけちゃうぞ』と冗談でいったりしたけど、本当になるなんて…」と言葉を失っていた。



