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ハワイの日系人の歴史伝えたい 全長620メートルの絵巻 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:鎌倉・湘南
ハワイに移住した日系人の歴史を描いた全長620メートルの絵巻「ハワイ日系人歴史絵巻」が5日、横浜文化体育館(横浜市)で公開された。館内の床いっぱいに広げられた作品を来場者は真剣なまなざしで眺めていた。
横浜市出身で山梨県在住の北條楽只(らくし)さん(68)が、「観光地ではない面のハワイも知ってほしい」と、14年の歳月をかけて制作したもの。
絵巻は、鎌倉時代に日本人がハワイに漂着したとされる場面から始まり、横浜開港後の移民、移民後のサトウキビ畑での重労働、真珠湾攻撃、太平洋戦争、朝鮮戦争、リゾート地で増加する日本人観光客などを描き、最後はハワイの古代の舟が現代の横浜港を訪れるという場面で終わっている。
きっかけは約30年前、映像カメラマンの仕事をしていたとき、ハワイに日系人の取材に訪れたことだった。サトウキビ畑で働いていたという日系1世の女性(当時93)に養老院で出会った。
「おばあちゃんの『帰るに帰れない。移民で成功したのはほんの一握りなんだよ』という言葉を聞いて、何かしてあげたいと思った」
年に多いときで5回、ハワイに取材に行き、日系人から証言を集め、国立国会図書館の資料をめくって裏付けをした。画材道具なども合わせると、完成までにかかった費用は1千万円。日本画を選んだのは「写真と違い、自分の伝えたい思いや想像力を入れられるから」という。

