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【夏の高校野球 甲子園】横浜圧勝、投打すきなし

2008.8.17 03:25

 常葉学園菊川、横浜、ともに準決勝進出−。第90回全国高校野球選手権記念大会15日目の16日、準々決勝2試合が行われ、第1試合で常葉学園菊川(静岡)が智弁和歌山(和歌山)と対戦。相手の守備の乱れに乗じた常葉学園菊川が打撃戦を制した。第2試合は横浜(南神奈川)が聖光学院(福島)と対戦。地力に勝る横浜が聖光学院に圧勝した。常葉学園菊川は大会16日目(17日)第1試合で浦添商(沖縄)と、横浜は第2試合で大阪桐蔭(北大阪)と激突する。

                  ■□■

 ▽準々決勝         

智弁和歌山(和歌山)     

   010 01 0 044−10 

   000 0310 00×−13 

常葉学園菊川(静岡)

                   ◇

 【熱球譜】常葉菊川3年・中川雅也右翼手 試合楽しみたい

 先発野島と、ひじの不調をおして継投した戸狩の粘投で、1点リードで迎えた六回。「2人に応えたかった」と振り抜いた打球は右前安打に。計10得点を挙げる猛攻の引き金となった。

 昨年の選抜では、決勝で本塁打を放ち優勝に貢献。だが、今年の県大会前、打撃不振に陥った。毎晩11時すぎまでバットを振りながら、「なんで打てないんだ」と自分を責めた。

 そんな時、戸狩や酒井に「カバーするから大丈夫」と何度も励まされた。「チームのためなら1安打でもいい」と考え直すと、自然と結果が出た。3年生の帽子のつばに書かれた「絆(きずな)」の文字の意味が、分かった気がした。

 この試合でも、凡打に倒れた仲間をとびきりの笑顔で出迎えた。「優勝が目的じゃない。ただみんなと試合を楽しみたい」。

 絆を知った強打者は、丁寧に帽子を脱いだ。(三品貴志)

                   ◇

 ○常葉菊川・佐野心監督「魂のこもったボールを投げた戸狩が流れを作った。(勝ったが)智弁和歌山は目標にするチームだ」

 ○常葉菊川・前田隆一主将「打線で打ち勝つ自分たち本来の野球ができた。ここまで来たら最後まで行きたい」

                  ■□■

 ▽準々決勝         

聖光学院(福島)       

   000 100 000−1 

   020 126 40×−15 

横浜(南神奈川)       

                   ◇

 【熱球譜】横浜2年・中原北斗中堅手 友と目指す頂点

 「練習通り、練習通り−」。四回二死二塁。打席に入り、投手の「呼吸」を観察し続ける。完璧(かんぺき)なタイミングでとらえた打球は三遊間を一閃。打線爆発の口火を切った。

 今春、打撃不振でレギュラー落ち。試行錯誤してはフォームを崩す悪循環に手を差しのべたのは、今夏まで「9人目」を競い続けたライバルの小川龍馬だった。

 「マシン練習ではタイミングがつかめない」と、小川が打撃投手を務めた。小川の呼吸に合わせて打つ特訓は、深夜に及ぶことも。「2人で部屋に閉じこもりラーメンをすすっている」(同級生部員)と冷やかされもしたが、夏の地区予選から調子は急上昇した。

 この日は2犠打2打点の活躍。小川も代打で出場した。「決勝戦でサヨナラのホームを踏みたい」。50メートル6秒0の韋駄天が、親友とともにダイヤモンドを駆け回る。(時吉達也)

                   ◇

 ○横浜・渡辺元智監督「選手は踏ん張って踏ん張って力をつけてきた。調子を取り戻してきており、次も負けない野球をやる」

 ○横浜・小川健太主将「てっぺんにならないと満足できない。(2年前に先輩が負けた)大阪桐蔭戦はリベンジする」

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